天然繊維
植物繊維
(綿、麻など)
靱皮(じんぴ)繊維主として茎の二次篩部(しぶ)にあり、もっとも広く利用されるアサ、アマ、ジュート、コウゾ、その他の靱皮繊維は、その性質によって糸、綱、織物、帆布、和紙などの原料となる
木質繊維木部繊維のほかに道管や仮道管が混合したものをいい、製紙パルプの原料となる
主としてエゾマツやトドマツなどの針葉樹の材が用いられる
硬質繊維主として単子葉植物の茎や葉の維管束およびその周辺の厚壁組織を利用するもので、マニラアサ、アナナス、シュロなどが縄や綱の原料とされている
種毛繊維種子表面の毛を利用するもので、広く栽培されているワタが好例である
茎や葉がそのまま利用されるものには、縄や莚(むしろ)の原料となるイネなどがあり、その数は多い
その他繊維哺乳(ほにゅう)類の毛、昆虫の幼虫やクモが体外に出す糸なども繊維と呼ばれる
動物繊維
(絹、羊毛など)
細胞性の繊維細胞自体が細長いもの(筋繊維)
突起が長いもの(神経繊維)
非細胞性の繊維弾性繊維と膠原(こうげん)繊維があり、主として結合組織の強度を保つのに役立っている
筋原繊維内部にさらに微細な繊維があるもので原繊維とも呼ばれる
特殊なもの哺乳(ほにゅう)類の毛、昆虫の幼虫やクモが体外に出す糸なども繊維と呼ばれる
鉱物繊維アスベストなど
人造繊維
無機繊維金属、ガラス、岩石
再生人造繊維セルロース系、タンパク質系、その他......レーヨンなど
半合成繊維セルロース系、その他......アセテートなど
合成繊維
ポリアミド系6/66ナイロンなど
ポリエステル系テトロンなど
ポリプロン系パイレンなど
ポリ塩化ビニル系テビロンなど
ポリビニールアルコール系ビニロンなど

※テント業界が産業用に使う素材生地は、その特性からナイロン、ポリエステル、ビニロンが多く使われています。




長繊維天然繊維では絹、化学繊維では紡出したままのものがこれに属する
準長繊維植物繊維のうち靱皮(じんぴ)繊維、草皮繊維がこれに入る
短繊維木綿、羊毛の天然繊維のほか、化学繊維のうち紡出したものを適当な長さにカットしたものが含まれる