テントという漢字の意味は何だろう

「大言海」大槻文彦・冨山房では
漢 字意              味
點燈火ヲトボスコト。アカリヲツクルコト。點火。
天戸天幕(てんと)。
纏頭a、歌舞ノ者ヘノカヅケモノ。禄。ヒキデモノ。
b、ハナ。祝儀。ポチ。チップ。
點頭ウナヅクコト。
天統皇統ニ同ジ。
店頭ミセサキ。
天道a、天ノ道。天地主宰ノ神。天の神。天帝。上帝。
b、俗ニ、天ノ日。日輪。太陽。
c、日向(ひなた)。ミセサキ。
顛倒ヒックリカヘルコト。サカサマナルコト。
奠湯佛教ノ語。禪宗ニテ、湯ヲ佛前、又ハ霊前ニ供フルコト。

「覆刻 大辞典」平凡社では
漢 字意              味
點燈ともしびをとぼすこと。あかりをつけること。
奠都都を或る地に定めること。
天幕テント。
天統a、天子の系統。皇統。
b、南北朝時代の年号。
c、元末、夏の年号。
天道a、天地を主宰する神。天の神。天帝。上帝。
b、天日。日輪。太陽。テント。
典統すべをさめる。
典當ひきあて。抵當。
店頭みせさき。
恬蕩しずかにしてほしいままなること。
甜橙 甘代代(あまだいだい)の別名。
奠湯奠茶(てんちゃ)。
點湯點茶(てんちゃ)。
點頭うなづくこと。諾して頭を下げること。
轉闘各所にめぐり戰ふこと。轉戰。
顛倒a、順序をちがへること。さかさま。
b、心の迷ってゐるをいふ。ひきあて。抵當。
纏頭かづけもつ。はな。歌舞をなした者に褒美として與へる物品。
又、當座の祝儀として與へる物。

「日本国語大辞典」日本大辞典刊行会・小学館では
漢 字意              味
点燈あかりをつけること。燈をともすこと。点火。
天当
伝道
天当船(てんとうぶね)の略。
{放言}a、カツオ、サワラなどを釣る船
   b、艪櫂(ろかい)船の大形のもの
天痘天然痘の略語。
天統天の正しい統嗣。天子の血統。天子の位を継ぐ者。皇統。
天燈a、窓に燈火のように現われる火。
b、刑の名。吊り上げて煮えたぎった油をそそぐ刑。ひきあて。抵當。
天頭天当船など二枚水押(みおし)の川船のとがった船首の先端部の名前。
典当担保とすること。ひきあて。かた。
店頭店の前。みせさき。
点頭うなずくこと。感心または承知すること。
転頭a、頭を回すこと。頭をめぐらすこと。首をひねること。また、頭を働かせること。思惟すること。思考すること。
b、頭を逆にすること。頭を下にすること。
転倒a、本来の順序がさかさになること。また、さかさにすること。
b、倒れること。また、倒すこと。
c、平常の落ち着きを失ってうろたえること。度を失うこと。転動。動転。
d、(この場合は「てんどう」と読む)仏語。煩悩のために道理にそむいて誤ること。
点湯禅宗で、仏前または大衆に湯を点じて供すること。また、死者の霊前に湯を供すること。
纏頭(「てんどう」とも)
a、歌舞・演芸をした者に、褒美として衣類・金銭などの品物を与えること。
また、その品物。もと衣類を受けた時、頭にまとったところからいう。かずけもの。
b、当座の祝儀として与える金銭。はな。ぽち。チップ。
c、忙しいこと。多忙。また、あわてること。狼狽すること。