点灯百科辞典−タ(DICTIONARY_ta_TENT) インデックス


タープ(tarp)
タール塗りのキャンバス地のことから防水シートの意味となった(ターポリンが正式な呼び名)。近年はキャンプ用テントの屋根覆いのことを指すようになり、防水は撥水(雨を弾く程度で水を通さない完全防水でない)効果までで、日除け効果とか、デザイン性が注目されるようになっている。形式としては
[ウイング型] 2本のメインポールを中心に、両側面角からロープを張ることで、羽根を広げた鳥のようになる形。設営が簡単である一方、そんなに大きな広さまで出来ない。
[ヘキサゴン型] 2本のメインポールを中心に、その対角の4カ所をロープで張ることで、より安定した形と大きさを確保できる六角形のタープ。
[レグタングラー型] 2本のメインポールの他に4〜6ポンのサブポールを使用する長方形のもので、設営に手間はかかるものの、さらに大きなスペースを確保できます。
[スクリーンタープ] 床布(グランドシート)の無いタイプのテントであり、側面が虫除けなどのメッシュシートで覆われているのが特徴です。


ターポリン(tarpaulin)
主にターポセット加工を施した布をいうことが多く、単に防水加工をしただけのものとは一線を画す。エステル繊維に塩化ビニール系の樹脂を防水剤、防炎剤と共に塗りこめる際に、仕上げとしてローラー等で滑らかに加工されたもの(=ターポセット加工)をいう。一般的な工事用のシート等に良く使われている。→工事用シート


タフタ(taffetas)
薄地のこはく織りの布で横方向に畝(うね)がある平織物。精練した糸を漂白あるいは染色してから製織しているため、光沢に富み軽くて腰のある織物となっている。が多く、婦人服や紳士服の裏地、洋傘などに使われている。
近年はナイロン素材のものも出回り、キャンプテントの簡易のものや、ワンタッチ式のテントの一部にも使用されている。一般に防水は撥水防水であるため、常設用には適さない。


短繊維(tanseni)
繊維を形状から見たときに言われるもので、ステープルとも呼ぶ。木綿、羊毛の天然繊維のほか、化学繊維のうち紡出したものを適当な長さにカットしたものが含まれる。→長繊維


炭素繊維(carbon_fiber)
カーボン繊維ともいう。アクリル繊維またはピッチ(石油・石炭・コールタールなどの副生成物)を原料にした繊維を、不活性気体の中で熱処理し炭化させたもの。金属よりも軽く、耐熱・耐化学性に優れる。身近かな釣りざおから建築構造材、航空機部品にまで使われている。



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